次回:腰痛の原因④内臓の不調
腰痛の原因では、
1.頭蓋骨・顎の歪み
2.背骨(頚椎・胸椎・腰椎)の歪み
3.肩・肩甲骨の歪み
4.内蔵の何処かの病気
5.ストレス・激しい性格
6.骨盤・臀部・股関節回りの筋肉の硬さ
7.極度の全身の神経の緊張
があると考えております。
今日はその内、骨格・加重のズレが腰痛を生むことについて説明します。
人間の体の構造は、
頭が一番上にあって、しかもそれは人体で10%以上の重さがあり、
この構造のために人間の重心や全体のバランスは頭の位置で決まります。
例えば頭が右に少しずれる(わかりにくければ鼻と顎に引いた線の傾きか左右の方の高さ)と、
当然、その分は体も右に傾きます。
ただ、ほぼ100%の方は左右どちらかにずれており、
今まで私が見た中で体の軸が左右にずれていない方は、
歌舞伎役者の海老蔵氏や能楽師の方などほんの数えられる程の方しかいません。
それでも、日本人全体がある程度健康であるのは、
「体全体を使ったバランス調整能力」
のお陰です。
例えば、頭が右に2,3度傾いたとします。
もし体も2,3度傾いてしまうととても歩きにくくなったりして、
生活に支障が出る恐れが生じます。
ところが人体はうまく出来ていて、
この傾いた重心を他の部位でカバーしようとします。
例えば、頭が右に傾いていた分、右肩を少し上げたり、
右膝により過重をかけることで、バランスを取ったりします。
こうすることで、頭などが左右に傾いても体全体で
できるだけまっすぐになるように調整を自然としています。
そして、こうした「バランス調整」の影響が出やすいのが、
人体で頭を支える構造になっている背骨と骨盤であり、
特に骨盤+腰回りは動きの中心でもあるために
「バランス調整」=「過重」「歪み」の影響の集積地のようになります。
このため、
頭蓋骨・顎、背骨(頚椎・胸椎・腰椎)、肩・肩甲骨、の歪みは
腰痛に大きな影響を及ぼします。